「本場では・・・」といったことをよく耳にします。
「本場」のやり方が正しく、そうでないものは間違っている、とカタチを気にすることがよくあります。
そんな言葉を耳にする度に、自分達ニッポン人はカタチ好きな人たちなんだなぁと感じます。
食事をすることについてもそう。テーブルマナーというと、とかく食べ方の「カタチ」を言っていることが多いと思います。
肉には赤ワインを飲んで、魚には白ワインを飲むっていうのは誰かが決めたルールなんでしょうか? 以前、レストランで知人と食事をしている時に、「アメリカでは料理を食べるときに、パンをスープに付けて食べたりしないよ」、と注意?、指摘?されたことがあります。でも私のスペインの友人たちはパンをスープに付けて食べることが大好きです。
ヨー ロッパの人って(自分の知っている限りだけれど)、食べ方なんて本当に様々で、思い思い。友人と日本食レストランに食事に行くと、ナイフとフォークでフツーにご飯を食べるし。もちろん箸も置いてあるのだけど、そんなの気にしない。好きなように食べればいいと思っている。
日本でイタリア料理のレストランなど行けば、ほとんどがナイフとフォークが置いてあって、ちゃんと食べないと「変な眼で見られる」とか思ってきちんと(笑)フォークとナイフで食べてる。
ホントに大事だと思うのは「カタチ」じゃなくて、「好きか嫌いか」、「自分が心地いいかどうか」。
『好きだと思ったこと』、『これが自分のスタイルだと思ったこと』をすれば良いはずです。
家づくりも同じ。
『一般的には?』、『他の人は?』なんて気にせず、自分の『こうありたい』をカタチにすればいいと思います。
(平田 広幸)