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「理想の家は3度建てないとできない」と言われることがあります。
住宅購入時の満足度を計る調査(住環境研究所調べ)によると、住宅1次取得者(初めて購入する人)の8割が「不満あり」との回答だったそうです。
これだけモノづくりの技術や性能が向上しているはずなのに、2割しか満足していないというのはショッキングな結果です。
不満の順位は、
1位が「間取り・プラン」、2位が「片付けやすさ、収納」とあります。
ということは、不満は住宅そのものの性能や施工品質ではなく、プランでどうにでもなる問題と言えます。「住む人」の理想を互いが把握して家づくりが進んでいれば、起こらなかったはず。
大切なのは、住宅事業者だけが把握すれば良いのではなく、作る段階において「住む人」も明確にしていることです。
提案の通り進めて良いか否か、最終的に決めるのは「住む人」だからです。
住む人に寄り添い、1度で理想の家を提供するには、このような「住む人」の理想を明確にできる技術と、コミュニケーションの機会が不可欠なのです。
はじめまして一般社団法人ハウジングコーチ協会の平田広幸です
当協会は、「住宅業界のヒアリングスキルの底上げ」を目的に2013年に設立しました。
それまでおよそ20年間、建築設計業を行い、住宅設計、スポーツクラブ・レストランなど商業施設に携わりました。
そこで思い至るようになったのが、住む人にとって「理想の家」づくりが非常に難しい業界環境であることでした。
その原因には2つの側面があります。
一つ目は、「住む人」が理想を明確にして伝えるための経験を積めない
二つ目は、理想を引き出す専門技術を「住宅事業者」が学ぶ機会がない、です。
とはいえ、住む人が理想を明確にするために経験を積むのは無理があります。人生初体験で理想を作るのは大変な作業でしょう。
ですから、家を提供する「住宅事業者」の側が、上手に引き出す技術を身につければ、世の中の家づくりが理想に近づくはずです。
そんな想いを持っているときに出会ったのが、コーチングでした。
コーチングとは、スポーツの世界でよく使われる言葉ですが、本来は「相手の心」から、気付きを引き出すコミュニケーションのことです。
例えば、相手が話しやすくなる「傾聴力」、「承認力」や、大切な情報を引き出す「質問力」です。
家づくりで、このようなコーチング型のヒアリングができれば、「住む人」が普段考えたことのない理想を言葉にし、住宅事業者も共有でき、家づくりに失敗しようがありません。
そこで、コーチング型ヒアリングを体系化し、研修・セミナーを通じて、全国の工務店・設計事務所・リフォーム会社・不動産仲介会社・建材メーカーに伝え、その技術習得を普及するために、認定制度を定めました。
それがハウジングコーチです。
ヒアリングの内容を見る「住む人」と「住宅事業者」には意志の疎通が問題になることがよくあります。互いの思っていたことが違うのは当然起こり得るでしょう。
場合によっては、トラブルになることもあり、お互い無くしておきたいギャップです。
しかし、このようなギャップは、いくらモノづくりの技術や、業務ツールの性能が向上しても埋まりません。
モノづくりは意志の疎通の上に成り立っているのであって、デザインや施工だけでは存在できないからです。(特に家作りの場合は)
このようなギャップを埋め、トラブルを無くし、理想の家をつくるため、住む人と住宅事業者が「意思・情報・記録のやりとり」をするためのアプリを開発しました。
それがホームアイデアです。